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Issues「Headspace」

Review
Headspace

Headspace

  • Issues
  • ロック
  • ¥1600

 [UnitedStates, PostHardcore]

 

01.The Realest
02.Home Soon
03.Lost-n-Found (On a Roll)
04.Yung & Dum (feat. Jon Langston)
05.Made to Last
06.Flojo
07.Hero
08.COMA
09.Rank Rider
10.Blue Wall
11.Someone Who Does
12.I Always Knew
13.Slow Me Down

 

Woe, Is Meの…という説明すら不要なほど大きな存在となったIssuesの2ndフルアルバムが素晴らしい。前作「Issues」はニューメタルリバイバルやクリーンボーカルR&B化という大きな流れを作る意欲作だった (「Never Lose Your Flames」は今聞いても本当に素晴しい)。本作ではその手法を踏まえつつもファストさやへヴィなサウンドを抑え、外に向けた強度を高めた聞きやすい一枚となっている。

スクラッチ、ラップ調のボーカル、R&Bライクなクリーンとらしさ溢れる「The Realist」から始まるこのアルバムは、特に序盤から中盤への流れが本当に素晴しい。緩急あるサウンドとクリーンを両立させるバランスやゴスペル調な展開など、前作で挑戦した多彩な手法を凝縮した「Lost-n-Found (On a Roll)」。Jon Langstonをゲストに迎えた「Yung & Dum」。変則的なギターが印象的な全編クリーンの「Made To Last 」。先行公開されていた「COMA」でのエモーショナルな展開。どの曲も新たなアプローチをしつつポップスとして成り立つ強度も兼ね備えている。ラスト「Slow Me Down」は叙情的でスタンダードなサウンドながらこのアルバムの中では新鮮に聞こえる。改めて彼らが既存のポストハードコアとはかけ離れたところへ来ているということを再認識させられるようだ。

トレンドに捕らわれた様式美サウンドばかりになってしまったポストハードコアが、本来の意味である前衛的なハードコアを指すのであれば、その定義を広げ続けている彼らこそそのジャンルで呼ばれるに相応しい存在だろう。どちらかと言えばポストハードコアを敬遠している他ジャンルのリスナーにこそ手にとってもらいたい一枚だ。