Memo.85 (Sound of September 2018)
■Tracks
10.LANDMVRKS「Reckoning feat. Aaron Matts」
[France, Progressive/Metalcore]
09.SEULGI, SinB, CHUNG HA & SOYEON「Wow Thing」
[Korea, Pop]
08.HAON「NOAH (feat. Jay Park & Hoody)」
[Korea, HipHop]
07.YELLADIGOS「It's All Right (feat. kiki vivi lily)」
[Japan, HipHop]
06.MONJU N CHIE「Heys morning」
[Japan, HipHop]
05.PassCode「Taking you out」
[Japan, PostHardcore]
04.NOZOMI PIENA:TA「コズミック・パジャマ・パーティー」
[Japan, Electronic/Pop]
03.Tajyusaim Boyz「リボで買う。」
[Japan, HipHop]
実質今月1位なのではって感じするゆとり世代型多重債務者集団1stシングル。グループ名もタイトルも出オチ感すごいですが、まぁ出オチなんですけど口ずさみたくなるフックとちゃんと曲として一定のかっこよさを保ちつつ "気にせずに吹かす煙草もリボ 俺は少しずつ燃やす希望" とかで踏むしょうもない感じが最高です。超WAVYでごめんねみたいなバイラルヒットになるかと期待していたんですが思いのほか伸びず。まだ彼らのリボ払いは続きそうですね。
02.桜エビ～ず「灼熱とアイスクリーム」
[Japan, Pop]
曲が良すぎて界隈がざわついていると噂のスタダ所属の桜エビ～ず。ようやくぼくもこの曲で刺さりました。00年代オルタナ邦楽ロック的なテクニカルな展開にどJ-Popなメロが乗っかり、10代の夏休みを凝縮したような甘酸っぱい歌詞が最高すぎますね (キャラメル・バニラ～の下り甘酸っぱすぎませんか)。それにしても作曲を手がけたピオーネまったく情報が出てこないんですが誰かの別名義なんでしょうかね。
01.Taeyoung Boy「Ain't nothing (feat. Friday Night Plans)」
[Japan, HipHop]
4月にDroitteとの「SWEAR」をリリースし8月にはEP「GIRL」をリリースしたばかりのテヤングボーイ最新シングル。器用すぎるが故に最新のビートでばかりアプローチしていた彼が22歳のシンガーFriday Night Plansをゲストに迎えど直球なメロウチューンを作ったらめちゃくちゃに切ない一曲ができてしまったという感じでしょうか。とりあえずこの曲は一気に広がる可能性しか感じないのではやくluteとかにMV化してもらいたいです。少し話ずれますがKKが沖縄に帰ってしまったためしばらくMSNとしての活動はなさそうと聞いてちょっとショックでした。。。
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■Albums
10.FIVE NEW OLD「For A Lonely Heart」
[Japan, Pop]
09.Friday Night Plans「LOCATION - Los Angeles」
[Japan, Soul]
08.mabanua「Blurred」
[Japan, Soul]
07.CIRRRCLE「Fast Car」
[Japan, HipHop]
06.TENG GANG STARR「ICON」
[Japan, HipHop]
05.J.V.Wetter「We've Lost, What Now?」
[Korea, Indie]
04.lulu + Mikeneko Homeless「海に行きたい」
[Japan, Pop/Electronic]
03.tipToe.「thirdShoes.」
[Japan, Pop]
今日本で一番曲が良いグループこと等身大センチメンタルアイドルグループtipToe.の3rdシングル。今年リリースした「magic hour」とは打って変わり、「blue moon」を筆頭に夜がテーマの幻想的サウンドへとアプローチ（序盤の2曲からは若干mbgぽさを感じたり）。先日観たライブでものこのシングルを軸としたセットリストになっていて、まさにコンセプト通りその時々でみせる表情の違う刹那性を感じたりもしました。ツアー福岡楽しみです。
02.STUTS「Eutopia」
[Japan, HipHop]
今や星野源のバックでMPCを叩くまでになったMPC奏者/トラックメイカーSTUTSの2ndフル。彼の人柄に引き寄せられた現行シーンを代表するゲスト陣に目を惹かれますがビートはあくまでオーソドックス。特に序盤「Dream Away」～「Pursuit」までは懐かしのジャジーヒップホップを彷彿とさせます。後半は彼らしいワールドミュージックテイストあるビートを並べつつ、ラスト「Changes」でもう今年これを超えるラップソングは出てこないんじゃないかと思わせる大名曲を置いてくるところがさすがです。STUTSとJJJがゲストに来ていた小倉のライブでデモ状態のこの曲を先に聞いていたんですがそこからさらにブラッシュアップされてます。2枚続けてこれだけのアルバムを作り上げたとなるとここからはこの音でポップシーンへと乗り込んで欲しいですね。
01.KM「FORTUNE GRAND」
[Japan, HipHop]
トラックメイカーKMがボーカルディレクションにKLOOZを迎え共同で作り上げた1stフル。Trapを軸としつつ哀愁を感じるサウンドが並ぶ本作はXXXTENTACIONを筆頭とするエモラップの文脈で語られると思いますが、それだけに収まらないトピックスと国内ラップシーンにおいて今後の基準となるようなアルバムに。特にWeny Dacillo、Taeyoung Boy、Lui Huaの三者を組み合わせたエモーショナルな「Distance」は絶妙なタイミング含め後々語り継がれるであろう一曲。もうひとつの先行曲「Superstar」でのRENE MARSや、続く「24/7」でも自由自在なフロウをみせるACE COOL、18歳のラッパーKvi Babaなど次世代のホープを揃えつつ、締めは田我流という抜け目ない構成は文句なしですね。全体の完成度でいえば他にも良いアルバムはありましたが、国内ラップの次を見据えつつ誰が最初に抜け出すかという緊張感が漂うピリッとしたアルバムは久しぶりな気も。
