Memo.86 (Sound of October 2018)

■Tracks
10.Shrezzers「E.M.O.J.I.Q.U.E.E.N (feat. Jared Dines)」
[Russia, ProgressiveMetalcore]


09.CICADA「ふれてほしい」
[Japan, Soul]


08.メガネ「悲しみの炊き込みご飯 (pro.monolith slip)」
[Japan, Electronic/Rap]


07.Kizuna AI (キズナアイ)「future base」
[Japan, Electronic]


06.BABYMETAL「Starlight」
[Japan, Djent]


05.Hoody「Sunshine (feat. Crush)」
[Korea, Soul]


04.Nana Mellie「Falling」
[Korea, Electronic]


03.Black Eyed Peas「Constant Pt.1 & 2」
[UnitedStates, HipHop]
結局脱退したのかよくわからないファーギー不参加の8年ぶりBEP最新作から先行カットされた一曲。スリックリック参加ということでお得意オールドスクール路線かと思いきや、現行ソウル寄りのチルいサウンドから後半にいきなりBPMを上げてハウスへシフトする展開にぶち上がり。そういえばCLが加入って噂もあったなとか。


02.fromis_9「Coloring」
[Korea, Pop]
Heize、Davichiなどが所属するStone Music Entertainmentの9人組グループfromise_9 (プロミスナイン) の最新シングルから。The K-Popメソッドでキャッチーに仕上げたリード曲「Love Bomb」のインパクトも強かったが、同シングルに収録されたこの曲でノックアウト。Saturday In The Park歌謡を現行アップデートしたサウンドと後半のアッパーな展開は韓国らしい節操ない手法で作られていて素晴らしいの一言。


01.Lil So-Ya&microM「長濱ねる」
[Japan, HipHop]
塩山の残党のメンバーmicroMとカメラマン?のLil So-Yaによる長濱ねるラップ。ヲタクがレペゼン五島列島欅坂46長濱ねるの写真集をみながら公園でねるねるねるねするだけっていうMV。長濱ねるの語感がTrapに合うというのも発見だしmicroMは他にも「アユニ・D」という曲を出していたりするストレートっぷりも含めて最高。山梨にstillichimiya以外でこんなのがいたのかと。先月の「リボで買う」なども含めこう言った曲がバズってブレイクにつながるシーンになってほしい。



■Albums
10.SHAUN「Take」
[Korea, Electronic/Pop]

Take - EP

Take - EP

  • SHAUN
  • エレクトロニック
  • ¥1000

 

09.GEZAN「Silence Will Speak」
[Japan, Alternative]

 

08.the engy「Call us whatever you want」
[Japan, Alternative]

Call us whatever you want

Call us whatever you want

  • the engy
  • ロック
  • ¥1350

 

07.MØ「Forever Neverland」
[Denmark, Electronic/Pop]

Forever Neverland

Forever Neverland

  • ポップ
  • ¥1600

 

06.Midas Hutch「The Feels」
[Netherlands, Disco/Electronic]

The Feels - EP

The Feels - EP

  • Midas Hutch
  • R&B/ソウル
  • ¥750

 

05.Bearwear「DREAMING IN.」
[Japan, IndiePop]

 

04.04 Limited Sazabys「SOIL」
[Japan, MelodicPunk]

SOIL

SOIL

 

03.tofubeats「RUN」
[Japan, Pop/Electronic]
前作「FANTASY CLUB」が好みすぎたというのもあり、がらっと方向性の変わった先行曲「ふめつのこころ」「RIVER」はいまいちピンと来なかったが、アルバムを通して聞くと単曲で聞くのとは異なる鳴りをしてくる。焦燥感溢れる「RUN」で始まり、裏タイトルとも言える「NEW TOWN」から「ふめつのこころ (SLOWDOWN)」へ向かう後半の流れが本当に素晴らしく、アルバムというフォーマットの必要性を改めて感じさせられた。そして毎度リリースの度に楽しみにしているインタビューもあい変わらずおもしろい。

Run

Run

 

02.冬にわかれて「なんにもいらない」
[Japan, Pop]
寺尾紗穂、伊賀航、あだち麗三郎によるバンド冬にわかれての1stアルバム。寺尾紗穂ソロとは異なりメンバーによる作曲や躍動感あるポップチューンも揃えつつ、あい変わらず彼女が物語る愛と喪失は聞き手に凄まじい余韻を残す。「なんにもいらない」「優しさの毛布で私は眠る」を聞くと、どうしても寺尾紗穂の存在を知った曲「楕円の夢」を思い出してしまう。彼女の歌声とピアノとか弱いサックスに乗せ綴られた言葉は、あの曲のように心の真ん中をすり抜けどこにも刺さらずぐるぐると体の中を駆けめぐっている。

なんにもいらない

なんにもいらない

  • 冬にわかれて
  • J-Pop
  • ¥2000

 

01.折坂悠太「平成」
[Japan, Pop/Folk]
折坂悠太という名前を今月何回聞いただろうと思った。久しぶりに "天才" としか称されない才能が現れ、久しぶりに "名盤" としか語られないアルバムが出た。元年に生まれた彼が生きた時代はすべて平成の物語であり、その物語はとても明るいものではなく漠然とした不安や閉塞感が漂う。地震津波などの具体的な出来事などもワールドミュージックやわらべうたに乗せ詩的に歌いきった。坂道を駆け降り、細く暗い道に出てしまう未来が見えていたとしても、"幸、おれたちに多くあれ" と歌う言葉に、このアルバムの象徴ともいえる「さびしさ」を楽しそうに歌う彼の姿に、平成の終わりとその先にみえる微かな光を感じてしまう。傑作。

Heisei

Heisei

  • 折坂悠太
  • J-Pop
  • ¥1800