Memo.90 (Sound of January 2019)
■Tracks
10.Shin Sakiura「Cruisin' (feat. SIRUP)」
[Japan, Soul]
09.Vampire Weekend「Harmony Hall」
[UnitedStates, IndieRock]
08.YOHLU「SHEEP」
[Japan, Soul]
07.No name's「MOOD (feat. Shurkn Pap)」
[Japan, HipHop]
06.LambC「Childish」
[Korea, Pop]
05.JP THE WAVY「Just A Lil Bit (feat. Sik-K)」
[Japan, HipHop]
04.Crystal Lake「Lost In Forever」
[Japan, Metalcore]
03.JUBEE「NOISE SURFER MIND」
[Japan, HipHop]
CREATIVE DRUG STORE所属のラッパーJUBEEによる2年ぶりの新曲。ジャケット含めフロウもワードチョイスも00年代前半のデジタルミクスチャー感をオマージュしていてど世代の人間としては最高としか。CDSからBIM、VaVaに続いてJUBEEもブレイクできるか。
02.GXXD (Girlnexxtdoor)「Bellboy (feat. Sik-K, Coogie)」
[Korea, HipHop]
SMエンタ傘下Million Market所属のプロデュースデュオGXXDのデビューシングルから。SMTM777出演でも話題のCoogieと安定したメロウなラップとフックを聞かせてくれるSik-Kが組んだ間違いない一曲。Sik-Kは同シングルの「Come in」にも参加、前述したwavyとの「Just A Lil Bit」では日本語でのラップをみせたりと今年も多作になりそう。
01.BLACK BASS「LOOOP」
[Japan, HipHop]
現役慶應義塾大学生の7人組アートコレクティブによる2nd EPから。KRICKによる浮遊感あるビートに、XBSよりエクストラベースなGERAとハイトーンoTTsのラップも対照的でおもしろい(見た目と声が完全に逆)。大阪のMOMENT JOONによるリミックスも話題に。EPも5曲15分と短いながら充実した内容だったし今年もう一枚出せればそこで一気にブレイクもあり得なくはない。注目。
■Albums
10.GOBLIN LAND「NEO CHINPIRA」
[Japan, HipHop]
09.Normcore Boyz & ZOT on the WAVE「Normcore on the WAVE」
[Japan, HipHop]
08.EGG BRAIN「Start From Scratch」
[Japan, MelodicPunk]
07.abelest「健康」
[Japan, Electronic/Rap]
06.peavis「Slowly Tape 3」
[Japan, HipHop]
05.King Gnu「Sympa」
[Japan, Alternative]
04.punchnello「Ordinary.」
[Korea, HipHop]
03.Youmentbay「Youmentbay」
[Japan, Pop]
下北沢を中心に活動する男女ツインボーカルバンドYoumentbay(ユーメントベイ)による、先行リリース済みの2枚のEPから「GOOD」「Holiday」等の既発曲に新曲を加えた初全国流通盤。ブラックミュージックテイストある現行シティポップの影響も感じつつ、かけ合いのラップやインディポップをうまくゆるっと混ぜ合わせたサウンドがとても気持ち良い。「30th」では平成の最後をテーマに描いたり、「Night Radio」では最後に疾走感を付け加えたりと自然と身体が動くmusicを意識的に奏でている。年明けからいきなり注目アクトが出てきた。
02.Bring Me The Horizon「amo」
[UnitedStates, Metalcore]
右腕をタトゥーで塗りつぶして真っ黒になったオリバー率いるBMTHの4年ぶりの6thフル。初期のデスコアはどこへやらなポップス寄りオルタナサウンドへシフトして大成功した前作「That's The Spirit」のテイストを引き継ぎつつ、本作では現行エレクトロなどを取り込みさらにサウンドの幅を広げてまたもや大成功。オルタナ感満載な先行曲「MANTRA」から最高だが、Grimesとの「nihilist blues」、元The RootsのRahzelとの「heavy metal」といったサプライズを用意しつつ全編シングルクラスな楽曲完成度で持っていく(特に「medicine」~「mother tongue」辺りの中盤が素晴らしい)。「Suicide Season」で初めて彼らを知った頃はこんな形で生き残っていくとは思ってもみなかった。SUMMER SONICでの来日も決定し日本でも人気に火がつきそう。
01.Shrezzers「Relationships」
[Russia, ProgressiveMetalcore]
ロシアの最終兵器Shredding Brazzers改めShrezzersのデビューアルバム。2年半前プログメタルコアにサックスパートをぶっ込んで来た「Mystery」で一気に注目された後、「Vivacious」「Spotlight」「E.M.O.J.I.Q.U.E.E.N.」といった多数のシングルを経た上での集大成的一枚。先述曲を筆頭にDjent以降のプログレッシブな展開と突如ドラマティックに空気を一変させるサックスパートを武器に構成されるが、「Knuckles」でのスクラッチ&ラップパート、「Anaraak」では北欧ライクな民族音楽テイストも取り込んだりと、意図して実験的なサウンドへとアプローチ。サウンドが似ているという意味ではなく、ポストハードコアとして実験的なサウンドを構成しつつジャンルを超えてアプローチできるキャッチーさを兼ね備えたバンドはIssues以来のように思う。年明けからShrezzersにBMTHと久しぶりにこの手のサウンドがおもしろい。