Memo.93 (Sound of April 2019)

■Tracks
10.CUBERS「メジャーボーイ」
[Japan, Pop]



09.寺嶋由芙「Last Cinderella」
[Japan, Pop]



08.浦上・ケビン・ファミリー「芸術と治療」
[Japan, Pop]



07.トップハムハット狂「Sakuraful Palette」
[Japan, Pop/Rap]



06.Lucky Kilimanjaro「風になる」
[Japan, Alternative]



05.折坂悠太「抱擁」
[Japan, Pop/Folk]



04.Johnnivan「Nobody's Awake in This House」
[Japan, Alternative]



03.エイプリルブルー「エイプリルブルー」
[Japan, Indie]
For Tracy Hyde、I Saw You Yesterday、17歳とベルリンの壁らのメンバーによって結成された新バンド デビュー曲。東京インディの主要メンバーが集合しただけありサウンド面のクオリティは保証済みだが、バンド未経験のVo.船底春希の声がどこかCocco (Singer Songer) を彷彿とさせたりと00年代J-Pop感がにじみ出る秀曲に。各メンバーの本隊バンドよりもかなりマスにアプローチ出来そうなので今後に期待。



02.FKD「Linear Elastic Solid」
[Japan, HipHop/Instrumental]
東京のゆとり世代型クリエイティブ集団VIBEPAKの主宰FKDによるOil Worksからリリース予定のアルバムから。オーソドックスなワンループながら合間に入ってくるシンセとベースでビートが跳ねるように展開していて自然と体が動く。国内でもチルアウトめなサウンドはインストものが主流になってきているように感じるのは、所謂Lo-fi Hip Hop辺りの流れか。



01.MGF「Coco La Ca」
[Japan, HipHop]
3人組ラップグループMGFの2年ぶりとなるアルバムから。Kan SanoやEVISBEATS起用の5カ月連続リリースシングルも話題を呼んだ彼らの最新作の中でもかなり聞いていたのがこの曲。日本語ラップ初頭を彷彿とさせるベタなライミングや曲名も半笑いを誘うが、アコースティックギターのループとフックの気持ち良さで一気に持っていかれる。いつブレイクしてもおかしくない普遍性を持ったグループなので、昨年のようにフットワーク軽く活動していってほしい。

Coco La Ca

Coco La Ca

  • MGF
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 


■Albums
10.餓鬼レンジャーティンカーベルネバーランドの妖精たち~」
[Japan, HipHop]

 

09.TSUBAME「THE PRESENT」
[Japan, HipHop]

THE PRESENT

THE PRESENT

  • TSUBAME
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1650

 

08.IZ*ONE「HEART*IZ」
[Korea, Pop]

HEART*IZ

HEART*IZ

 

07.pH-1「HALO」
[Korea, HipHop]

HALO

HALO

  • pH-1
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1650

 

06.踊Foot Works「GOKOH」
[Japan, HipHop]

Gokoh

Gokoh

  • 踊Foot Works
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2200

 

05.Anderson .Paak「Ventura」
[UnitedStates, Soul/Jazz]

Ventura

Ventura

  • アンダーソン・パーク
  • R&B/ソウル
  • ¥1100

 

04.in the blue shirt「Recollect the Feeling」
[Japan, Electronic]

Recollect the Feeling

Recollect the Feeling

  • in the blue shirt
  • エレクトロニック
  • ¥1500

 

03.Tajyusaim boyz「スリルドライブ
[Japan, HipHop]
月曜から夜ふかしに出演も話題を呼んだゆとり世代型多重債務者集団による1st EP。一部でバイラルヒットした「リボで買う。」を筆頭に、給料日にいくつもの金を使いはたす「給料日くらい いいじゃない。」、友達にお金を催促する「もしもし、どうすか?」、TWICEに貢ぐ「TWICE」などコミカルな曲が並ぶが、助手席に幽霊がいるというテーマで進む「スリルドライブ」はさすがに予想外のアプローチすぎてわらった。MVも15万再生されるなどある程度売れてきている気がするのではやくリボ払いを脱出してほしい。

スリルドライブ - EP

スリルドライブ - EP

  • Tajyusaim boyz
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1500

 

02.ミツメ「Ghosts」
[Japan, Pop]
東京インディー三銃士のひとつこと4人組バンド ミツメの5th。先行シングル「エスパー」「セダン」のようなしっかりとしたサビのある楽曲が軸となった丁寧なポップスアルバム。今までのミツメらしい音像を残しつつ心を少しざわつかせる描写も変わらず印象的(少しの闇が垣間見えるスピッツという表現がしっくり来た)。アルバムの曲名を眺めているだけでも想像力を沸き立たせてくれるし、こういったポピュラーミュージックが評価されるシーンであって欲しい。

Ghosts

Ghosts

 

01.Billie Eilish「WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?」
[UnitedStates, Pop]
コーチェラでのライブも話題を呼んだLA出身17歳のSSWビリー・アイリッシュのデビューアルバム。先月の記事でも取り上げた「bury a friend」はMVと楽曲のメッセージ性含めトピックスに溢れた楽曲だったが、このアルバムは新世代のアイコンとして全世界を納得させる化け物アルバムだった。この音域の低さでライブではアッパーになるのかと驚いた「bad guy」、xanax絶ちを表明する「xanny」や「you should see me in a crown」での凶悪なサブベースは鳥肌が立つし、うまくいかない恋に対してあなたがゲイだったらいいのにと嘆くキャッチーな「wish you were gay」のような曲まで揃えていて驚愕する。メランコリックな描写でゴシック/ホラー要素を感じさせる世界観からは00年代エモを彷彿とさせると思ったが、Nirvanaを引き合いに出されていることもあるよう。だが友人であるXXXTentacionの死に追悼の意を表しfriendとして楽曲に登場させたところからも彼女は、圧倒的なカリスマ性を持ったSoundcloudラッパーだったと解釈するのが正しいような気がするし、頭の固い大人からは疎まれがちだったSoundcloudラッパーのひとつの到達点のように思える。