Memo.99 (Sound of September 2019)

■Tracks
10.Kisum「Let's Drink Up」
[Korea, Pop/Rap]



09.JUBEE「Morning Dew」
[Japan, HipHop]



08.パソコン音楽クラブ「reiji no machi」
[Japan, Electronic]



07.PONY「DIVINE (feat. MAC COSMETICS x PONY PARK)」
[Korea, Pop]



06.KREVA「One (feat. JQ from Nulbarich)」
[Japan, HipHop]



05.NF Zessho「Call u back」
[Japan, HipHop]


04.Green Day「Father Of All…」
[UnitedStates, Rock]



03.lyrical school「Enough is school」
[Japan, Pop/Rap]
ここに来てグループとしての充実度を増している5人組アイドルラップグループによる最新作「BE KIND REWIND」から先行リリースされたこの曲。踊Foot WorksからPecoriとTondenheyをプロデュースに迎えたこの曲はフックもフロウも完全に踊Foot Works印なキラーチューンに(特にverse2はまんま)。Pecoriによるデモも公開され話題に。SUSHIBOYSとの「シャープペンシル」も良かったし彼女たちは現行ラッパーとの絡みがおもしろい。



02.週末CITY PLAY BOYZ「FOUND」
[Japan, HipHop]
OMAKE-CLUB所属、福岡の4人組による1stフル「Tonight.」からMVにもなっているこの曲。Samm Henshaw「Broke」使いのアッパーなトラックに四者がゆるっとしたラップを乗せるが中でもbillのフロウがとても心地よい。アルバムではTHCTSUBAMEプロデュース「You & Me feat.Calli Stephus」からこの曲への流れが素晴らしかった。長尺ライブもこれからは増えるだろうしStereo Coffeeで行われるCCSポップアップも楽しみ。



01.ヱスケー「うまくやれ」
[Japan, HipHop]
TOKYO TOGARI NEZUMIのラッパー/プロデューサーによる新曲。周りのようにうまくやれない自らの性格を俯瞰しつつリリカルに綴った1曲。"盛り上がる輪の中で一人だけ先に冷めてしまったと気付いてしまった時の孤独" "自分の範囲が狭いことは自慢にならない なんでも楽しめる奴はやっぱり強い" などなど思い当たるようなラインで次々に殴られる。日常を綴るブログにスッと差し込まれた言葉が刺さって抜けない時があるが、ヱスケーの歌詞はそれに近いように感じるしこれこそがリリカルだと思う。




■Albums
10.Loyle Carner「Not Waving, But Drowning」
[UnitedKingdom, HipHop]

Not Waving, But Drowning

Not Waving, But Drowning

  • ロイル・カーナー
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1900

 

09.I Don't Like Mondays.「FUTURE」
[Japan, Pop]

FUTURE

FUTURE

  • I Don't Like Mondays.
  • J-Pop
  • ¥2100

 

08.Bolbbalgan4「Two Five」
[Korea, Pop]

Two Five - EP

Two Five - EP

  • Bolbbalgan4
  • K-Pop
  • ¥900

 

07.Kindness「Something Like A War」
[UnitedStates, Soul]

Something Like a War

Something Like a War

  • Kindness
  • R&B/ソウル
  • ¥1500

 

06.Post Malone「Hollywood's Bleeding」
[UnitedStates, HipHop]

Hollywood's Bleeding

Hollywood's Bleeding

  • ポスト・マローン
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2200

 

05.Mahalia「Love and Compromise」
[UnitedKingdom, Soul]

Love and Compromise

Love and Compromise

  • Mahalia
  • R&B/ソウル
  • ¥1600

 

04.片想い「LIV TOWER」
[Japan, Pop/Rap]

Liv Tower

Liv Tower

  • 片想い
  • J-Pop
  • ¥2000

 

03.JPEGMAFIA「All My Heroes Are Cornballs」
[UnitedStates, HipHop]
ボルチモアのラッパーによる3rdフル。100 gecs等を筆頭に盛り上がるオルタナティブなラップミュージックとしてひとつの完成形としてすでに今年のベストなアルバムと称されている一枚(Pitchforkは相変わらず低評価だが)。コラージュを重ねたサウンドはノイジーで混沌としているのにメロウで非常に聞きやすい。2分半で目まぐるしく展開する1曲目「Jesus Forgive Me, I Am A Thot」から圧倒され、先行カットされた「Beta Male Strategies」の途中から入ってくるギターや謎にTwitterに言及する歌詞もおもしろい。全18曲と少しボリューミーにも感じるが、アルバムを聞くというよりはコラージュされた長い1曲をずっと聞いているような感覚に。

All My Heroes Are Cornballs

All My Heroes Are Cornballs

  • ジェイペグマフィア
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1900

 

02.舐達麻「GODBREATH BUDDHACESS」
[Japan, HipHop]
熊谷のヒップホップクルーによる2ndフル。フォロワーを生み出せない実体験に基づくハードな歌詞とGREEN ASSASSIN DOLLARと7seedsによる美しいビートとのギャップで一気に注目された彼ら。「LIFE STASH」の "おれは輩とは違うラッパーだクソ野郎 たかだか大麻ガタガタぬかすな" や、金庫強盗からの逃走中に亡くなったクルーの1.0.4. (トシ) について語られる「FLOATIN'」の冒頭 "バール買いに行かせた今藤 仕事バックレた高橋 借りに行かせた武富士 中古屋事務所外 裏口 見てわかる金庫の場所" などインパクトの凄まじいラインが並ぶが、「GOOD DAY」ではDELTA9kidがビートと共鳴するリリカルな一面をみせたりとハードなだけではないアプローチも。先述した2曲はYouTubeの再生回数が100万回を超えているのもすごい時代になったなと思うし、今藤のインパクトがなければここまで彼らの曲を聞いていないと思うので今藤にも感謝。

GODBREATH BUDDHACESS

GODBREATH BUDDHACESS

  • 舐達麻
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥2400

 

01.BROCKHAMPTON「GINGER」
[UnitedStates, HipHop]
テキサスのラッパーKevin Abstractを中心にKanye Westのファンサイトで出会ったメンバーにて結成された14人組コレクティブ(彼ら的にはボーイ・バンド)による5th。人間の弱さがテーマというジャケットが表しているようにKevin Abstractのセクシャリティ性的虐待の疑惑から脱退したAmeer Vannについてなど内省的な内容が綴られた一枚に。先行公開された「DEARLY DEPARTED」が特に象徴的だが(SUBLYRICSに和訳が)、そういった面を除いても「SUGAR」「NO HALO」を筆頭にメロウなサウンドを中心に据えたアルバムはとても聞きやすい。Kevin Abstractの新譜「Arizona Baby」も今年のベストな一枚だったし、個人的にサマソニでの来日公演に行かなかったことが悔しい。。。

GINGER

GINGER

  • BROCKHAMPTON
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥1600