Especia「CARTA」
[Pop / AOR / R&B ]
01.Clover
02.Over Time
03.Sunshower
04.Interstellar
05.Saga
06.Saudade
07.Rittenhouse Square
08.Mistake
09.Fader
10.サタデー・ナイト
11.Boogie Aroma (CARTA Ver.)
12.Aviator (CARTA Edit)
02.Over Time
03.Sunshower
04.Interstellar
05.Saga
06.Saudade
07.Rittenhouse Square
08.Mistake
09.Fader
10.サタデー・ナイト
11.Boogie Aroma (CARTA Ver.)
12.Aviator (CARTA Edit)
若旦那の手によって泣きながらダンシングした前作「Primera」から本当にいろいろなことが起きた。レコ発味園ユニバース。Record Store Day限定12インチ「Primavera」リリース。マネージャー清水さんのBermuda統括就任による東京支社異動。クアトロツアー「 Brisa de Primavera」。シングル「Aviator / Boogie Aroma」リリース。新メンバー募集オーディション (該当者なし)。
2度目の全国ツアー「Estrella Tour」。そしてツアーファイナル新木場STUDIO COASTで発表された東京進出と、三ノ宮ちか・三瀬ちひろ・脇田もなりの卒業。
2度目の全国ツアー「Estrella Tour」。そしてツアーファイナル新木場STUDIO COASTで発表された東京進出と、三ノ宮ちか・三瀬ちひろ・脇田もなりの卒業。
どこから話せばいいのか、どこから話してもネガティブな結論になってしまうような状況で届けられた「CARTA」が、本当に素晴らしい内容だったことを喜ぶべきなのかすらわからない。様々な思いが渦巻きつつも「CARTA」は"堀江系"ガールズグループとしての最後の作品になった。
しかしそういった事情は抜きにしても、彼女たちの集大成として本当にこのアルバムは素晴らしい。特に「Over Time」「Interstellar」「Mistake」の3曲がずば抜けている。
「Over Time」はウィンターソングと思えないほどの爽やかさに満ちたサウンドとポップに振りきったサビ。「Primavera」以降のアプローチを感じさせつつ、アレンジ次第でいくらでも化けそうなメロディが本当に素晴しい。
Especia最速BPMの「Interstellar」はDnB Stepなダンスも相まってドラムンベースな一面がピックアップされるものの、これはリキッドファンクにヒップホップやファンクを取り入れたミクスチャーのような気もする。Estrella Tourのテーマ曲らしいけれどそれはちょっとよくわからなかった。
「Mistake」は今までの路線を忠実にグレードアップさせた最新形。「West Philly」をさらにジャジーに仕上げた「Rittenhouse Square」や、フックとヴァースで構成される「Fader」などその他もピックアップすべき曲は多々あるものの、山根康広と藤井尚之による「Clover」や、既出曲「Aviator」「Boogie Aroma」「サタデー・ナイト」をあえてボートラ扱いで入れるなど、皮肉にもメジャーらしい黒さが目につく (Schtein&Longerによる#VICTORSUCKSも含めて)。ただそういったプチ炎上気味な悪ふざけを含めているからこそ、このアルバムにEspeciaらしさを感じるのだろう。「Clover」と既出曲を排除して聞くこのアルバムになんのおもしろみもない。
しかしこれほど素晴らしいアルバムを作り上げつつも、もうアルバムがどうとか音楽的にどうとかそういうことを言える状況ではなくなってしまった。今さら音源が素晴らしいなどと周りに広めたところで、ステージ上で歌う5人を観る機会はもう数えるほどしか残されていない。2人でやっていけるのかとか新メンバーはどうするんだとかいう話ではなく、5人が歌う姿を観れなくなることがただ単純に寂しい。
「Over Time」はウィンターソングと思えないほどの爽やかさに満ちたサウンドとポップに振りきったサビ。「Primavera」以降のアプローチを感じさせつつ、アレンジ次第でいくらでも化けそうなメロディが本当に素晴しい。
Especia最速BPMの「Interstellar」はDnB Stepなダンスも相まってドラムンベースな一面がピックアップされるものの、これはリキッドファンクにヒップホップやファンクを取り入れたミクスチャーのような気もする。Estrella Tourのテーマ曲らしいけれどそれはちょっとよくわからなかった。
「Mistake」は今までの路線を忠実にグレードアップさせた最新形。「West Philly」をさらにジャジーに仕上げた「Rittenhouse Square」や、フックとヴァースで構成される「Fader」などその他もピックアップすべき曲は多々あるものの、山根康広と藤井尚之による「Clover」や、既出曲「Aviator」「Boogie Aroma」「サタデー・ナイト」をあえてボートラ扱いで入れるなど、皮肉にもメジャーらしい黒さが目につく (Schtein&Longerによる#VICTORSUCKSも含めて)。ただそういったプチ炎上気味な悪ふざけを含めているからこそ、このアルバムにEspeciaらしさを感じるのだろう。「Clover」と既出曲を排除して聞くこのアルバムになんのおもしろみもない。
4月以降についてはどうなるのかそのときが来てみなければわからない。東京へ行く2人と卒業する3人の大きな決断が、それまでの日々より良いものとなって欲しいと、客観的に彼女たちを見れなくなってしまったペシストとして願ってやまない。